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ツチノコの毒について

ツチノコの毒について
ツチノコの毒について

ツチノコの毒について

毒の採毒に成功

ツチノコの毒器と毒牙

ツチノコの毒について、大日本理化学研究舎に籍を持つ益岡岩三郎が調査を行った。彼は、これまで沖縄のハブや本州に多く生息するマムシについて採毒の経験を持つ人物である。

いくら再毒の経験を持つと言っても、もちろんツチノコの採毒ははじめてである。いったいどれほどの毒性を秘めているか分からないし、外来種の中には非常に強い毒性を有し、簡単に人を死に至らしめる種も存在する。

しかし、そんな危険性に対する恐怖心よりも、益岡の学究心の方が勝っていたようで、採取して成分を分析することに成功した。

ツチノコの毒性とは

毒素成分 毒の作用
ポリペプチドトキシン 呼吸器や心臓の働きに障害を与える。
プロテアーゼ タンパク質分解酵素で、出血を促し、筋肉繊維を破壊する。
ムスカリン 中枢神経に作用して、幻聴や幻覚症状を引き起こさせる。
リゼルグ酸ジエチルアシド

ポリペプチドトキシンは一般的なヘビ独、プロテアーゼはクサリヘビ科に属するヘビが有している毒性。

アセタケ類とカヤタケ類のキノコに含まれるアルカロイド。リゼルグ酸ジエチルアミドは、視覚に入るものが歪曲し強烈な色彩が万華鏡のように変化し、音にあわせて視覚が変化するという幻覚作用が生じる。

固有の毒性を保持

ツチノコの毒の主成分として、たんぱく質を破壊する酵素であるポリプペチドトキシンとプロテアーゼが検出された。

これらは、マムシをはじめとするクサリヘビ科に共通して見られる毒素である。この点から、ツチノコはマムシの変異種ではないかと記されている。

しかし、これらとは別に、強い幻覚作用を引き起こすムスカリンとリゼルグ酸ジエチルアシドも含まれていた。

マムシにはこのような毒性は認められず、このような幻覚作用を引き起こす毒素はヒキガエルの毒素成分にも見られるが、ツチノコの成分とは異なっている。

したがって、ツチノコの毒性は主として固有なものであり、自然界に稀に見られる奇形とは異なることは明らかである。

なお、ムスカリンに関しては、ユリ科の植物や土中の担子菌類が有しているため、ツチノコの食性にこれらを示す何かが含まれていると思われる。

日本の毒ヘビの毒性について

日本にいる毒ヘビはそう多くなく、マムシ科の「ニホンマムシ」「トカラハブ」「ハブ」「サキシマハブ」「ヒメハブ」の5種とコブラ科の「ハイ」「ヒャン」「ヤマカガシ」「ウミヘビ」くらいである。

この中で、特に人に被害を与えるのは攻撃性の高い「マムシ」「ハブ」くらいだ。

毒ヘビによる被害(死亡者)は、毎年10~20人程度、平成に入ってからは一桁台の年も多い。つまり、近年は「マムシ」と「ハブ」による死亡も極端に減っていると言って良い。

なお、日本では毎年ハチに刺されて死ぬ人が20~50人ほど報告されていて、神経毒やアナフィラキシーショックの影響で実はヘビよりも被害が多いのである。

ヘビ 平均体長 採毒量 半数致死量 最小出血量 最小腫脹量
ニホンマムシ 60センチ 15㎎ 31㎍ 0.5㎍ なし
ハブ 140センチ 250㎎ 65㎍ 0.2㎍ 0.51㎍
ヒメハブ 50センチ 120㎎ 250㎍ 4.0㎍ なし
サキシマハブ 80センチ 200㎎ 90㎍ 0.6㎍ 0.6㎍
ヤマカガシ 60~140センチ 不明 5.3㎍ なし なし
エラブウミヘビ 120センチ 9㎎ 5㎍ なし なし

※採毒量は毒嚢の内容量、半数致死量(単位:マイクログラム)は20グラムマウスが対象
※ヤマカガシはおとなしいうえ、奥歯に毒があるため採取困難

どんなヘビも毒性に注意

毒は、力の弱い小動物に限ってその力が強い。地上動物の中で特に毒性が強いのはヘビだが、それは大半が動きが鈍くそのうえ手足がないためエサを捕獲するのが容易ではないからだ。

ツチノコも、平素は力が弱いのであれば、そのぶん毒性は強くなるであろう。

仮に、もしヘビが毒を持たなかったら、かなり以前に絶滅していたと言われている。さらにヘビ毒は、獲物を丸のみにする際の消化する力を促進する役も買っている。

興味深いことに、無毒ヘビであっても毒嚢に該当する唾液嚢を有している。毒腺の発達が見られず毒牙が存在しないので無毒とされているだけで、無毒ヘビの唾液が無毒だとは言い切れない。

ヤマカガシのように、無毒と思われていたのに実際には毒を持っていたという例もあり、ツチノコはもちろんその他のヘビに対しても注意が必要である。

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